
« 第58回日本にも「緑の党」を!! | グラフ旭川 議会珍道中(連載中)のTOPヘ | 第60回聖苑(火葬場)があふれる!? »
北米、中米、南米の米州緑の党連邦、アフリカやヨーロッパの緑の党連邦、そして私たち日本を含むアジア太平洋みどりのネットワークなど、世界中から87カ国の「緑の党」関係者が参加して、5月1日から4日までブラジルのサンパウロで「第2回グローバルグリーンズ世界大会」が開催されました。前日のプレフォーラムから参加してきましたのでご報告いたします。
その前に「緑の党」についてちょっとおさらいを。緑の党の基本的な考え方は「環境保全」「草の根民主主義」「持続可能な発展」「非暴力」「多様性の尊重と平等」などですが、1970年代にオーストラリアで最初の緑の党が誕生してから世界中に広がり、今ではフランスやドイツのように連立政権の一翼を担うようにもなりました。でも日本のように正規の政党のハードルが高いなどの理由から、政党を目指している団体があるだけの国も数多くあります。今回はそのどちらの国からも参加して行なわれました。
ちなみにサンパウロには日系移民が一番多く住んでいて、今年は「移民百周年記念事業」が華々しく行なわれる予定とか。今回の参加に当たっても日系人の方々に大変お世話になりました。
今回の大テーマは、「サスティナブル・シティをめざして」です。これまで環境問題というと自然保護などが注目されていましたが、都市生活を営むことでの環境への悪影響を最小限に抑えることは、地球全体の環境を考える上でとても重要なことだからです。なぜなら、地球上の半分の人は都市に住んでいて、都市にはあらゆる環境問題や緑の政治が解決しなければならない課題が山積しているからです。
たとえば近畿や四国などで毎年おこる水不足、そして大都市をはじめ旭川でも問題となっている車社会による大気汚染、これらは世界中の都市で大きな課題となっています。
環境破壊による気候変動は今や国境を越えて人類の緊急課題であり、このままこの地球上で私たちや私たちの子孫が生き続けられるのかが問われている大問題でもあります。環境破壊と都市化はコインの裏表であり、エネルギーの3/4(又は、4分の3)は都市が消費していることから、公共交通の整備、環境に良い燃料の開発と利用などエネルギー消費の効率化と共に自然に負荷のかからない開発を目指していかなければなりません。都市は自然を変えることで成り立ってきましたが、都市もまた自然の一部であり、都市化にはバランスと共存が大切です。気候変動への対応は持続可能な都市を作ることであり、そのためのあらゆる活動・技術・ネットワークを作っていくことが求められています。
会議では、21世紀に緑の政治を目指す者たちが積極的に実行すべき21の活動目標と3つの決議文を採択して閉会されました。
21の提言には、CO2の削減など環境に関するものの他、持続可能な発展のための経済モデルの促進、食品価格の安定と平等な供給、平和のための武装解除の促進、民主主義と民主的な機関の確立への支援、国連のミレニアム宣言の厳守(乳幼児死亡率の低下・男女平等の実現・貧困と飢餓の根絶など)などが盛り込まれました。
3つの決議文の一つは、日本と台湾とオーストラリアが共同で提案した「原子力発電は気候変動の解決策になり得ない」です。G8を控えて再浮上した「CO2削減のためには原発の活用を!」という意見に対する明確な異議申し立てとして、各国の代表全員一致で可決され、現実に地震による原発崩壊の危機に絶えず直面している日本の面目躍如となりました。
地球の各地から駆けつけた「みどりの政治」を目指す「グリーンズ」たちとの交流は、各国の言葉から英語へそして日本語へというもどかしさを越えて、旭川での私のささやかな活動も世界の人々と繋がっていることを再確認することができたとても感動的な旅でした。