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グラフ旭川 ずっこけ介護バトル

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第4回

母と娘のすっこけ介護バトルno4
派手なパジャマを買ってこい!

ある日突然、「こんなパジャマじゃだめだ、もっと派手なパジャマを買ってこい!」と母が言い出しました。母のパジャマは、ラベンダー色の花柄で、そんなに地味ではありません。でも、言い出したらきかない性格の母。私は派手なパジャマを買いにデパートへ走りましたが、着心地が良くて派手なパジャマがなかなか見つかりません。仕方なく、赤い花模様のパジャマを買って帰ると、「もっと派手なのがいい。」と言うのです。後で気が付いたのですが、この時母は、“まだらボケ”の状態だったのです。

ボケた時にでる症状(色ボケ・食いボケ・金ボケ・悪口ボケ・ets)は、その人がボケる前に抑圧されていたこと、我慢していたことと、深い関係があるといいます。今までは、心の奥深くに押さえられていたそれらのことが、心のタガが外れることによって、表面に出てくるのだそうです。

そういえば、私が子どもの頃、母はいつも地味な和服を着ていました。わたしの父は母より9歳年上でしかも老けて見えたので、そんな父とつり合うようにと、また焼鳥屋といえども“水商売”なので子どもである私のために派手に見えないようにと、いつも気を遣っていました。きっと、若かった母はもっと自由におしゃれをしたかったんだと思います。

色ボケの8割は女性?!

以前、ある高齢者施設の理事をしている人から「色ボケになった人の、8割は女性なんだよ。」というショッキングな話を聞きました。

女性は男性に比べて性的なことに関して、あからさまに表現することをあまり認められていなく、積極的な態度をとると、“ふしだらな女”というレッテルを貼られるのではないかと自己規制してしまいがちです。でも、女性だって男性だって、性的な感情や欲望があるのは、人間として当たり前のこと。なのに、多くの女性たち、特に高齢の女性たちは、長い間、自分たちの性的欲望を封印してきました。それがボケることによって一気に表に現れる、これが“色ボケの8割は女性”の原因だそうです。

映画「百合祭」大盛況の理由

一昨年、私が所属する「ウィメンズネット旭川」の5周年記念に「百合祭」という映画を上映しました。この映画は、高齢者の性愛を真っ正面から取り上げた世界でも数少ない映画の一つです。

この映画を、日頃はウィメンズの活動とあまりご縁のない年配の女性たちがとてもたくさん見に来られ、その反響のすごさにびっくり。「高齢者の性愛を取り上げた映画はひんしゅくを買うかもしれない」という私たちの不安は、うれしい誤算でした。いかに多くの女性が、高齢者の性的欲望に関心があり、情報や表現を求めているかがよくわかりました。

色ぼけ防止の特効薬

「私たちのセクシュアリティを肯定してくれてほんとうにうれしかった」「年なんだからと、思っていましたが、これからですね」「長生きすることが楽しくなりました」など、感想文の中には、女性たちの生き生きとした思いがいっぱい書かれてあり、上映後、ロビーに出てきた人たちの表情もなんだかウキウキしていて元気いっぱいの様子。

私たちはいくつになっても、性的な存在です。自分の性的欲望を押さえ込まず、あるがままに肯定し解き放つことによって、もっと、もっと充実したたのしい老後を過ごしたいものです。

年のくせになんて言う人はほっといて、派手な色の服もどんどん着ましょう、恋もたくさんしましょう、デイトもいっぱいしましょうよ、だってこれが、“色ボケ”防止の一番の特効薬なんだから・・・。

 

百合祭の内容(別枠で)

まり子アパートには、69歳から91歳までの6人の女性が住んでいます。それぞれわけありで、今はみんな独身です。そこへ、ミッキー・カーチス演じる三好さんという75歳の男性が移り住むことになり、その三好さんをめぐって、6人プラス大家の奥さんが恋のさや当てをするというお話です。平均年齢77歳のお話ですが、セックスシーンもあり、ユーモアあふれるたのしい映画です。

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