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グラフ旭川 議会珍道中(連載中)

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第38回 ウィメンズネット旭川が設立十周年他

ウィメンズネット旭川が設立10周年

ウィメンズネット旭川が、今年の11月で10周年を迎えます。ウィメンズネット旭川は、1995年にアジアで初めて開かれた「北京世界女性会議」に参加した女性たちが中心となって設立しました。

会を作るに当っては、たくさんある既存の女性団体に加入するのではなく、新たに会を立ち上げる意義を何度も何度も集まって話し合い確認し合いました。そして辿り着いたのが、「女性に対する差別をなくすために活動する」というコンセプトでした。

あれから10年。よく10年もやってこられたという思いと、もう10年か、アッという間だったなぁ〜という思いが入り乱れ、感慨深い今日この頃です。

なぜ男は暴力を選ぶのか?

会を立ち上げて電話相談を始めて間もなく、舞い込んできたのが、DV(配偶者などからの暴力)被害者からの相談でした。

「ついさっきまで暴力を受けていた。夫が出かけたのでその隙に電話している。このままではいつか殺される。逃げたいが行くところがない。」という深刻なものでした。

その当時は、DVという言葉も浸透しておらず、単なる痴話げんかか夫婦げんかと思われていて、行政も警察も取り合ってくれない状況でした。もちろん旭川には「駆け込みシェルター」もなく、知り合いの教会にお願いして一時避難させてもらい、サポートしました。

そ の後もDV被害者からの相談が相次ぎ、財政の裏付けが全くないまま、やむにやまれぬ思いから自前の「駆け込みシェルター」を持つことを決めました。これま でなんとかシェルターを維持し、被害者をサポートし続けてくることができましたが、いつも財政は火の車です。「お金がない、どうしよう!」と言いながら、 なんとかやりくりしてきた10年でもありました。

さて、10周年を記念して、祝賀会と東北大学大学院教授・沼崎一郎氏による「なぜ男は暴力を選ぶのか?」という講演会を開くことになりました。

沼崎氏は「暴力をふるう男たちは、なにか深い心の傷を負っていて、それで衝動を抑えきれずに爆発させているのだろうと考えるのは誤解であり、男たちは場所 や相手や状況を選んで暴力をふるうのである。」と著書の中で書いています。男性の立場から、暴力をふるう男の核心に迫るお話を聞くことができると思います ので、ぜひたくさんの方にご参加いただきたいと思っています。

これまでの10年、これからの10年

この10年を一言で言うとしたら、やっぱり「闘いの日々」でしょうか。「女性に対する差別をなくす」ためにありとあらゆる活動をし続けてきたように思います。

セクハラや性暴力の被害者を支援しての裁判では、2次被害に苦しむ彼女たちにどうやったら寄り添うことができるのか、自分が問われる日々でした。不当解雇問題では、働くことは誰にとっても重要なことなのに、いつも女性の労働権が軽くみられることに、怒りが沸いてきました。

でも確実にこの10年間の成果が現れていることを実感しています。男女平等は国の最重要施策との位置づけで「男女共同参画社会基本法」が誕生し、続いて「配偶者からの暴力の防止. 及び被害者の保護に関する法律」(DV 防止法)も制定され、今までセクハラやDVなどで泣き寝入りしていた女性たちが声をあげやすくなりました。世の中の人の考えも随分変ってきました。一生涯 働き続ける女性もめずらしくなくなり、男性の家事や育児も推奨されるようになりました。ほんとうにうれしいかぎりです。

女性が生き生きとしている社会は男性にとっても生きやすい社会、もちろん大人にも子どもにも、です。そんな誰にとっても生きやすい社会になるよう、これからの10年も「闘いの日々」は続きます。

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