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第19回 介護する人にこそ支えが必要他

介護する人にこそ支えが必要

先日、「痴呆性老人を抱える家族の会(愛称やまびこの会)の代表である神戸紀美子さんのお話を聞く機会がありました。

やまびこの会は、ぼけ老人を抱える介護者の心のより所として発足し、会報の発行、つどいの会や研修会、施設見学会の実施、電話相談などをしています。特に、会員が集まってお互いの話し合いを通じて交流を深める「つどいの会」は、日ごろの悩みや愚痴を言い合うことでストレスを解消したり、励まし合ったりと、とても好評で活動の原点だそうです。

神戸さんは、痴呆症のお姑さんを介護なさったご自分の体験や、やまびこの会に参加される人たちとの交流談などから、痴呆性老人の特徴や介護する者の心構えなどについて、とても解りやすくお話してくださいました。

ボケても人間としてのプライドは失っていないこと、ボケることへの恐怖と戸惑いは本人が一番感じていること、安心できる居場所こそが大切であること、介護者は気持ちを切り替え、ボケた人と共に歩む姿勢になるとお互いに楽になれることなど、痴呆性の母を抱える私としては、どのお話も思い当たることばかりで身につまされる思いで聞いていました。そして、何よりも痴呆への理解と、介護する人を支えるシステムと理解が必要であると感じました。

男性も介護に関心が・・・

今回の講演会はケアワーカーズコープが主催したもので、参加者は男性の事業所長を含む職員とやまびこの会の人たちや地域の介護者ですが、その中に母親の介護をしているというご夫婦とご自身が介護されないためのヒントを得ようと参加されていた男性がいました。

少し前までは、介護の話というと参加者はほとんどが女性でした。介護は、妻、嫁、娘と呼ばれる女がするものという意識から、男性も真剣に向き合わなければならないという意識に変わりつつあるようでうれしい限りです。

このごろ少し物覚えが悪くなったようで、これ以上悪くならないためにどうしたら良いのかを知りたいと参加された男性の発言で、介護予防についてひとしきり話が盛り上がりました。簡単な算数の計算を毎日すると良い、音読が良い、やっぱり足腰を鍛えるに限るなどなど・・・。その中で、神戸さんからとても参考になるお話しを聞くことができました。

「もの忘れ外来」ってなあに?

要介護にならないためには、「この頃、少しもの忘れがひどくなってきたな」と思った時にすぐ病院に行き、適切な診断と治療方法をアドバイスしてもらうことが一番なんだそうです。でも、痴呆を扱う精神科って、なんだか敷居が高くてなかなか行きにくいんですよね。そこで登場したのが、「もの忘れ外来」。

最近もの忘れが多く“痴呆ではないか”と悩んでいる方や家族の痴呆を心配されている方のための痴呆専門の外来です。痴呆は、けっして恥ずかしいことではなく、治る場合もあるし、進行をしばらく止めることもできます。痴呆は治らないとあきらめずに、まずは気楽に相談することが大切です。

旭川市では、個人病院が一ヶ所だけ開設していますが、もっともっと増えて、気軽に行けるようになるといいですね。

4月からの介護保険の改正では、「介護予防の重視」が大きなポイントとなっています。痴呆症の名称も「認知症」と変わります。ボケを知り、ボケを恐れず、ボケに備え、いつまでも「ヤング・オールド(若々しい高齢者)」でいたいものです。

よ〜し、まずは足腰から。というわけで、明日からエレベーターを使わないことにしようっと。 

*介護保険の改正については、次回、詳しくお知らせしたいと思っています。


インフォメーション

「痴呆性老人を抱える家族の会」
連絡先   0166-23-0742
   電話相談日  毎週金曜日午前10時〜午後3時まで
   電話番号  0166-25-6310

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