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体は男性、心は女性?その逆も?!
皆さんは、「性同一性障害」という言葉をご存じですか?体は男性として生まれたのに、心では自分のことを女性としか思えない、又はその逆で、体は女性なのに心は男性という、体の性と心の性が一致しないことで、苦しんでいる状態のことです。同性愛と混同される事も多いのですが、男性の同性愛者は「自分は男である」と認識した上で、男性を好きになります。心と体の性が一致しているので性同一性障害とは違います。
どうしてそなるのかということは、まだよく解っていません。お母さんのお腹の中で心の性が決まるときに何かのホルモン異常が起こって、体と心の性の食い違いが起こるのではないかと考えられます。
諸外国の統計では、おおよそ成人男性の3万人に1人、女性では10万人に1人ぐらいいるのではないかと言われています。 日本では、正確な数はつかめていませんが、1997年に埼玉医大がそれらの人々を「性同一性障害」と認定してから、2003年2月までに、主要医療機関を受診した人は約2200人ですが、実数はそれらを遙かに越えるのではないかと言われています。
性同一性障害者は、毎日の暮らしの中で、偏見にモされたり差別されることが多く、そういうことを少しでもなくしたいという思いから、当事者自らが「性同一性障害を抱える者が普通に暮らせる社会をめざす会」(本部は東京)を立ち上げ、活動を始めました。
公衆トイレだって行きにくい?
私たちはいつも何気なく当たり前に、女性は女性用トイレ、男性は男性用トイレを使っています。ところが、性同一性障害者にとっては、外出でのトイレが大問題なのです。戸籍が男性の当事者が、女性の格好をして女性用トイレに入ると、最悪の場合には犯罪者として扱われることもあったりするので、せめて公共施設には「ユニバーサルトイレ」(末尾参照)を作って欲しいと望んでいます。
こんな風に私たちにとっては何でもないことが、当事者のみなさんにとっては困ることが他にもたくさんあります。たとえば、印鑑証明書を発行して貰うときに出す申請用紙(公文書)の中の性別欄もその一つ。印鑑証明を出して貰うために性別なんて必要ないのに、今までは慣例で性別欄も記入させられていました。こういう必要ない性別欄の廃止など、行政が改善出来ることに取り組むつもりがあるのかどうか質問しました。
結果は、「公文書からの必要のない性別欄の廃止」など数点に渡って改善に取り組む答弁を引き出すことができ、すでに実行されたものもあります。ユニバーサルトイレの設置が難しいところは、今ある障害者用トイレに誰でも使えるサインを付けることになりました。こうすれば性同一性障害者だけでなく、私たち大人も子どもも使えるので、誰にとっても便利になることでしょう。
21世紀は「人権の世紀」
「人権の尊重が平和の基礎である」という世界共通の認識のもとに、人々が世代や性別、民族や文化、習慣の違いを越えて、お互いの個性を尊重し、認めあう、思いやりに満ちた「人権を尊重する社会」を創ることが重要な課題となっています。
性同一性障害者や同性愛者などを含む性的少数者の人権を尊重することは、他の様々な人の人権を尊重することに繋がると私は思います。一人ひとり違っていることを認め合う多様性のある社会は、きっと誰にとっても行きやすいはずですもの。
※ユニバーサルトイレ
広い場所に、障害者も使える大人用便器・子供用便器・ベビーシート・ベビー用椅子・人工肛門用トイレなど備えたトイレのこと。
私と小鳥と鈴と
金子 みすず
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を早くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさん唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
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