三回目
緊急時連絡先の機能を有するものを市が作ること、そして市立病院がそれを尊重する考えを示したことなど、当事者の声に耳を傾けて取り組んで頂けることに当事者のみなさま方はどれだけ励まされることか。これらの問題に無関心で冷たい自治体や議会も多いと聞いています。本市の人権に配慮したこれらの取組みに感謝申し上げると共に、今後も他都市を牽引すべく、積極的に取り組んでいただけますよう心からお願いいたします。
問題を抱えた子どもや女性を支援している保健士や相談に関わる職員が職責以上に頑張っていることについて、たいへん評価するとともに、潤滑に仕事ができる体制づくりのために応援したいと思っています。
さて、問題を抱えている家族への支援の最初のきっかけは、相談窓口へのアクセスです。市民にとって、どこに相談すれば良いのかが一目瞭然に判りやすいことがとても大切です。市民にとって判りやすい相談窓口を設置し、アクセスしやすくすることは、問題を顕在化し、深刻化を防ぎ、早期解決を促します。
<質問>
窓口の一本化は、相談員の資質の向上、専門職員の育成や配置と合わせて、以前から女性団体などから何度も要望が出されている課題です。単なる相談業務の連携強化ではなく、窓口の一本化を次期プログラムの課題として明記すべきと思いますがいかがですか。
<答弁>
分かりやすい相談窓口の再構築についてでありますが、
現在、本市においては、子ども・青少年・女性に関する悩みをはじめ、市民からの様々な悩みに対して、その相談内容に応じた窓口を設け、対応しているところであります。
子どもや女性に関しての悩み、相談については、相談内容でどこに相談すればよいのか一目で分かるようなチラシを作成して広く周知しているほか、児童家庭課と生活交流課の職員及び相談員が定期的に会議を開催し、連携のあり方などの協議を通して、円滑に相談ができる体制づくりを進めているところであります。
さらに、「児童家庭課相談室と市民相談センターとが一体となった総合相談窓口創設の検討」を第2次行財政改革推進プログラムの策定等に係わる要素としたところであり、今後におきましては、スペースの問題を含めて課題を明確にし、相談者にとってより分かりやすく、利用しやすい相談窓口の体制づくり・仕組みづくりについて、関係部局と協議し、検討していくことが必要であると考えております。
窓口の一本化については、場所の確保が大きな課題と聞いています。市は総合計画によるまちづくりを進めるための組織改変を行う予定と伺っていますが、組織改変には場所の移動がつきものです。また、消防の指令機能の移転や市民課における戸籍の電算化による新たなスペースの発生、加えて選管や旭川振興公社、国際交流課は現在地でなければならないのかなど、相談窓口の一本化のための場所の確保に向けて全庁的に検討すべきであることを強く強く指摘させていただきます。
再任用についてお答え頂きました。再任用は効果的な行政運営のために、知識と経験を有する退職職員を即戦力として任用するということを確認させていただきます。くれぐれも再任用ありきであるべきでないことを再度指摘しておきます。
良質な行政サービスには、ある一定程の人手は必要なはずです。市の職員は暇そうだ、もっと減らすべきだと市民は全ての職員を総じてそう言いますが、夜の9時10時まで、時にはそれ以上に働いている部署があり、恒常的に人手が足りない部署もあり、一概に数を減らせば良いという問題ではありません。
また、業務のアウトソーシングを推進していけば、正規の職員数は減少しますが、「無秩序、無差別な官から民へ」は、市民サービスの低下を招きかねません。どの業務をアウトソーシングすべきかは効率の面からばかりでなく、より良いサービスの提供という効果の面からも十分検討した上で実行すべきであり、そのためには広く市民の意見を聞きながら進めていかなければならない課題であると思います。
加えて、平成16年度決算による市町村財政比較分析表によると、定員管理の適性度である人口1,000人当たりの職員数は本市の場合6.8人であり、他の類似団体の平均7,23人を下回っています。
市は、今後100人の職員削減を行う考えですが、果たしてそれだけで10年後の目標である経常収支比率85%を達成できるのでしょうか。私は出来ないと思います。
このように考えてくると、自治労の代表も加わり、学識経験者や人事委員会の代表、経済界や地方自治体の長も加わった「地方公務員の給与のあり方に関する研究会」が指摘しているように、年功序列型の給与上昇の抑制と職務・責任に応じた給料表構造への転換、勤務実績の給与への反映、地域民間給与水準のより的確な反映など、抜本的な給与構造の改革を行うことが早急に求められているのではないでしょうか。
<質問>
何度も言いますが、今までのようなやり方では、今後の財政健全化は望めないということをしっかり認識し、新しい任用制度の検討も含め、研究会が指摘している給与構造の抜本的改革、並びに新人材育成基本方針が示している人事管理の課題に早急に取り組むことが次期の行財政改革の最重要課題と思いますが、市長はどのようにお考えですか、見解をお示しください。
また、本市に合った制度設計となるよう、労働界も含めた各界代表による職員制度再構築のための審議会を設置すべきと考えますが、如何ですか。
このような厳しい時代に、見直さなければならないのは、職員制度のみではありません。議員のあり方も問われてくるでしょう。市民の考えも変って頂かなくてはなりません。どちらも今までそうだったからという既得権にしがみつくことは許されなくなるでしょう。少ない行政資源を最適に配分するためには、まだ残っているバラマキ事業の整理や補完性の原理による事業の見直しなどを行い、市民へのサービスを整理していかなければなりません。その時、どの事業を整理するのか、廃止するのかは市民自身が決めるべきです。そのための市長の諮問機関を設置すべきと思いますが、いかがですか。
<答弁>
人事制度及び財政健全化に付いての課題認識についてでございますが、
まちづくりを進める上で、具体的な施策の推進に当たっては、人材と財源が大きな要素となりますことから、職員の処遇に関する様々な制度の見直しや財政健全化の議論は、大変重要な課題であると認識をしているところであり、議員のご指摘を重く受けとめております。
また、これらの課題を取り扱う諮問機関を設置すべきとのご質問でございますが、これまでも、行財政改革や新たな人事評価制度の導入などに積極的に取り組んでまいりましたが、これらの取組の中で、行政評価委員会での議論や専門家をはじめ市民のみなさんの意見をいただいてきております。
ご質問の人事制度・財政問題全般にわたる諮問機関の設置につきましては、人事制度は関係法令や給与制度に関する国の動向なども踏まえる必要がありますし、また、事業の見直しについては、新たに設置いたしました。
総合計画推進委員会や、今後予定している補助金評価の為の外部委員会をはじめ、各行政分野ごとに設置している付属機関との整合性なども含めて判断しなければならないものと考えており、今後、御提言の主旨も踏まえながら、その設置の可能性を含めて検討してまいりたいと考えております。
最後に、ここには現市長と市長を目指すおつもりの方がおられますが、だれが市長になろうと、この財政問題から逃げるわけにはいきません。きびしい現実を直視して、勇気と英断を持って大胆に改革し、市民と共に自治体再構築へ向かっていかなければ、旭川の夕張化は免れることはできないと述べて一般質問を終わります。
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