| 16年の第1定例会から一貫して本市の財政状況の悪化を懸念し、今後の財政見通しをしっかり行い、市民に解りやすく情報公開し、職員、議員が市民と共に考え、協力仕合いながら財政難を克服すべきと繰り返し繰り返し述べてきました。当時、財政難を指摘する度に、他の議員から「本市の財政状況はそんなに悪くない。やたらに市民の不安をかき立てることを言うべきではない。」などと野次られましたが、今では本市の財政難は今議会のこれまでのご質疑の中で多くの議員が指摘しているところであります。また、国や社会状況の変化などのせいにして自身の財政運営の失敗には頬被りをしたままではありますが、市長も市政方針の中で「財政非常事態といえる情勢に至っております」と述べ、財政が緊迫していることについては温度差はあれ、理事者、議員とも同じ考えであると思います。
問題は、財政が非常に緊迫していることは共通認識されたとして、ではそこからどうやって抜け出すことができるのか、その方法はあるのか、あるとしたらどのような方法なのかという議論と議論の結果としての共通認識を未だ持ち得ていないということであり、故に今後の財政見通しに関して非常に不安にならざるを得ないということです。
本市が抱えているこの切迫した財政難を切り抜けられる何か良い方法はないのだろうか、市民へのサービスを低下させず、給与の引き下げなどによって職員のやる気をなくさせることでもなく、むしろ市民サービスを向上することができ、職員のやる気を出させる、そういう手だてを探るべく、順次質問をさせていただきます。
平成18年度は、新しい第7次総合計画の始まりの年であるとともに、財政健全化プランによる予算編成の初年度でもあり、行財政改革推進プログラム終了の年でもあることから、予算案にはそれらの影響が色濃く反映されているはずです。
そこでまずは行財政改革推進プログラムについてお尋ねします。
A.行財政改革推進プログラムの目的はなんだったのかを再度お示しください。
■答弁
少子化高齢化や地方分権の進展など自治体を取り巻く社会経済環境の急激な変化や、一般財源の減少、義務的経費の増加などによる本市財政の極めて厳しい状況などをとらえ、自立した行財政構造への転換や安定した財政基盤の確立を図ることを目的として、平成16年2月に策定いたしました。
A.また、プログラムの推進事項のうち、以下の点に関して現時点での進捗状況をお示しください。
1,行政評価制度について、今までの取り組み状況とプログラム策定後見直した所はどこですか、今後はどのような考え方と手法で行っていくおつもりか
■答弁
順次、現時点での進捗状況をお答えします。
行政評価についてでありますが、本市においては平成年度に試行導入を行い、平成13年度は臨時事業の3分の1を、平成14年度はリノベーションプロジェクトの一環としては全事務事業を、平成15年度には前年度の積み残し課題を対象に実施し、昨年度は全補助金を対象に評価を行っております。また、今年度につきましては平成16年度事業計画調査の対象事業について、その事業実績に基づく効果や達成度などを視点として評価を実施しております。
制度の見直しにつきましては、例えば平成15年度から市民への説明責任や透明性の確保といった観点から、外部機関である行政評価委員会の公開や会議録の公表をしておりますほか、平成16年度には委員の一部について公募を実施するなど、制度の充実に努めております。
今後につきましては、第7次総合計画の進行管理において行政評価の手法を取り入れ、事業の選択や効率的な実施、更には評価を次の施策や事業に生かす仕組みづくりを進めて参りたいと考えております。
A. 2,平成15年度に予定されていた庁内公募制度の導入はどうなっていますか
■答弁
庁内公募制度の導入につきましては、平成16年度の定期異動において東京事務所長の職を対象に実施したところであり、今後も公募に適する業務や職があれば適宜実施してまいりたいと考えております。
A. 3,庁議の活性化についてはどのように行われましたか。又、庁議に諮られた案件は何件ですか、その内、庁議に諮ったことで変化したものは何件ですか
■答弁
庁議の活性化につきましては、平成15年度に校正を改め、原則付き1回の定例開催を導入するなど情報の共有や迅速な審議に努めてきたところですが、平成16年度の審議件数、報告件数を合わせまして54件、平成17年度は2月末日まで54件となっております。なお、庁議において案件の内容が変更したものはございません。
A. 4,平成16年度に予定されていた以下の事項はどうなっていますか
*市立病院のあり方を検討する「懇話会」
*バランスシート及び行政コスト計算書の活用方法の検討
*「市民と行政の役割分担の基準」
*アダプト制の導入検討
*地方独立法人制度の導入検討
*在勤地内旅費の見直し
■答弁
・市立病院の在り方を検討する懇話会につきましては、設置できておりませんが、今後、設置に向け検討を続けてまいりたいと考えております。
・バランスシートにつきましては平成13年度決算から作成しておりますが、毎年度のデータがある程度蓄積されたことにより、経年比較等の分析が行えるようになったところであります。今後、分析や範囲や予算編成への活用の手法などについてさらに検討してまいります。
・市民と行政の役割分担を考える基準につきましては、試行版を作成し、行政評価や職員研修において参考的に使用いたしました。
・身近な公園等を対象としたアダプトプログラムモデル事業の導入につきましては、今後、検討・実施していく予定です。
・地方独立行政法人制度の導入検討につきましては、平成16年度から水道局内にワーキンググループを設置し研究を行ってきた経過がありますが、導入に当たっては課題が多いことから、国や他都市の動向を見ながら今後の経過を見守っている状況です。
・在勤地内旅費の見直しにつきましては、現在職員団体と協議中です。
A.5,平成17年度開設予定の市民活動交流センターはどうなりましたか
■答弁
市民交流センターの整備につきましては、平成17年度に、市民の方々からいただいた提言を踏まえ、施設の基本設計を行っているところです。
A.6,平成18年度に予定されている組織の見直しとは、どのようなことですか
■答弁
職員数250人削減の推進につきましては、市役所のスリム化に向けて、アウトソーイング、統廃合、効率化等による徹底した事務事業の見直しなどを進めることで、4年間で250人を削減することを目標として掲げたものですが、計画どおり平成18年度当初に達成できるものと見込んでおります。
組織の見直しにつきましては、新年度から庁内論議を本格化させてまいりたいと考えておりますが、コミュニティや少子化・子育て支援など庁内横断的課題に対応できる組織体制の形態や機能などを検討するほか、平成17年4月現在、41課に導入をしているスタッフ制につきましても、一定の点検を行いながら、導入を進めてまいります。
最後に、プログラムが終了する平成18年度4月以降、第7次総合計画と財政健全化プラン並びに行財政改革推進プログラムをどのように連携させていくおつもりなのかお答えください。
■答弁
行財政改革推進プログラムにつきましては、第7次総合計画の策定に向けた基盤づくりなどのため、平成18年度長所までの推進事項を整理したものですが、三位一体の改革による地方交付税の見直しの影響などにより、プログラムの取組だけでは財源不足の解消は極めて困難な状況となったため、特に財政面を重視した財政健全化プランを策定したところです。今後におきましては平成年度にスタートする第7次総合計画が目指す新たなまちづくりに向け、財政健全化プランの見直しを進めてまいりますが、行財政改革推進プログラムについても見直しを行い、個別の取組内容や年次を掲げるなど、プロセスを示しながら、更なる改革に努めて参りたいと考えております。
A.次ぎに、財政健全化プランに示されていた財源確保について、平成18年度予算での財源確保の数字とその数字が今後どのようになっていくと予測しているのか。
財源確保の予定数字が不足したと聞いていますが、その理由、並びに不足額をどのように充当したのか、また、それらの充当方法は今後も期待できるのかどうかもお示しください。
財政健全化プランに示された平成19年度分の財源確保しなければならない額と財源確保が確実に見込まれる額の差、すなわち現時点で不足となるであろうと予測される額はどのぐらいですか。
■答弁
平成18年度予算に向けた財政健全化プランで定めた財源確保は、収入の確保で23億9千万円、支出の抑制で17億8千万円の合計41億7千万円でありましたが、さらに10億円以上の上積みが必要となり、平成18年度予算では、収入の確保で37億4千万円、支出の抑制で21億9千万円の合計59億3千万円を確保したところでございます。
こうした取組の効果ですが、今後も効果が継続するものと単年度で終了するものがございまして、例えば収入の確保のうち、基金の有効活用の20億2千万円は、18年度末の財政調整基金と減債基金の残高が合わせて7億4千万円程度であり、特定目的基金からの借入も限界があることから、確保は難しいと考えております。
不足額が生じた理由でありますが、税収の予想以上の落ち込みや国勢調査人口の減少による交付税の減などにより財政健全化プランよりさらに10億円以上の減となったものでございます。
財政健全化プランの見込みを越える財源不足につきましては、特定目的基金からの5億円の借入、行政改革推進債の3億円の上積み、退職手当債の借入2億円、財政調整基金・減債基金の取り崩しの1億8千万円の上積みなどで、11億8千万円を充当したところでございます。
こうした方法につきましては、今後、行政改革推進債や退職手当債の上積みは可能とかんがえておりますが、特定目的基金からの借入も限界があるものでございます。
平成19年度予算での財源不足額につきましては、財政健全化プランの見直しを通じて精査してまいりますが、昨年の健全化プランで示した収支見通しより更に厳しくなると考えております。
人事制度改革についてお尋ねします。
A.市は、昨年、旭川市人材育成基本方針を定め、人事制度改革に着手しましたが、人事管理について「多様な勤務形態等の検討」「人事評価」「昇任管理」「人事配置」について、取り組み状況と今後の見通しをお示しください。
■答弁
最初に、多様な勤務形態の検討についてでありますが、平成16年に「地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律」が改正され、一定期間に終了が見込まれる業務における任期付職員、窓口延長等の市民サービスの拡充のための業務に従事する任期付短時間勤務職員を期限を設けて、各自治体の判断により採用ができるようになっております。
本市におきましても、法律改正の主旨を踏まえ制度化について研究していかなければならないと考えておりますが、採用方法、採用後の処遇、実際に活用する分野、嘱託職員・臨時職員で実施している業務との兼ね合いなど、様々な課題があるものと認識しており、引き続き研究して参ります。
次に、人事評価ですが、今年度、新しい人事評価制度を導入するため、助役を委員長とした「新人事評価制度導入推進委員会」を設置し、検討を重ねるとともに、制度を寄り実効性のあるものとしていくためには、職員の理解と納得が欠かせないものとの考えから、各部の管理職を対象に評価制度の導入に関する実態調査を行った上で制度を構築し、平成18年度から管理職に対して試行導入すること決定しております。
また、評価制度の導入に当たっては、人材を育成し組織を活性化するとの観点のもとに、管理職以上の全職員に対して事前研修を実施しました。
今後につきましては、試行状況を見ながら、できるだけ早い時期に、全職員に対象を拡大していきたいと考えております。
次に、昇任管理ですが、平成15年度から課長職の昇任候補者資格試験を実施し、「透明性」や「公平性」などの向上に努めているところでありますが、来年度から試行的に実施する新しい人事評価制度をいかに反映させるかなど、今後も引き続き検討を進めて参ります。
次に、人事配置ですが、この中でも
特に、専門的な知識や技術、特定分野における豊富な経験を有する人材を専門職として配置していく複線型人事制度の導入につきましては、人事管理の側面のみならず、組織編成の問題や処遇の在り方、昇任管理の手法等の多くの課題がありますし、人事評価制度とも密生津に関わりますことから、新しい人事評価制度の導入状況とあわせて、検討を進めて参りたいと考えております。
A.次総合計画に関して、お尋ねします。
平成18年度における総合計画の重点課題の考え方をお示しください。
[自治の運営に関する基本項目]である基本目標4の「市民主体の健全で公正な自治の運営」の4つの重点目標のうち、重点目標のGとHは市民や地域に関わること、IとJは市役所内部での取り組みである「健全な財政運営」と「市民の負託に的確に応える行政運営」ですが、これらは本年度の重点的方向になっていませんが、重要であるとは考えていないのですか。
■答弁
限られた行政資源を適切に選択し、集中して配分していく必要があるため、基本計画で示した目標の中から、3つの重点目標に係わる4つの施策の方向を選択し、向こう3年間の重点的方向として設定し、これらの重点的方向との整合性を図りながら、平成18年度予算編成作業を行いました。
その考え方といたしましては、緊急性や事業の広がり度合い、課題解決のためには、長期間を要するものであっても、現時点からの対策が必要なものなどを共通の視点として、一つ目には、多様化、複雑化する地域の課題やニーズに対応するため、まちづくりに対する市民の主体的な参加意識の醸成や、地域の連携を強めるような交流の推進を図ることを意図し、市民との協働の実践を進めていくことが重要であるとの考えから、「公共的な役割を担う地域社会の形成」の基盤づくりに取り組んでいくことを設定しました。
二つ目は、子育てを中心とした少子化への対応は、我が国の持続的発展を可能とする課題であり、そのためには、国、北海道、企業等と連携しながら、本市としても一定の責任を持って重点的に取り組む必要があることから、「子どもを生み育てやすい環境の充実」を設定しております。
また、近年の旭山動物園の入園者数や旭川空港の国際チャーター便数の急激な伸びなど、この状況を生かして、観光客などの滞在促進や地域産業への波及拡大をねらいとする「地域の魅力と資源を生かした産業の創出」を三つ目として設定し、更には、これまで本市の経済を支えてきた基幹産業の競争力を高め、地域経済の回復と活性化を確かな歩みとして行く必要があることから、「競争力のある地域産業の育成と振興」を四つ目の設定としたものでございます。
■答弁
行財政改革は、平成18年度の市政方針で市政運営における重点的取組として位置付けておりますが、総合計画の目標体系における重点的方向の設定にあたっては、まちの方向性に関する重点目標1から7の中から、4つの「施策の方向」を選択したもので、重点目標10と11については、都市像の実現に向けて、施策や事業を具体化し、実施するために、行財政改革を恒に念頭に置きながら取り組むべき項目として掲げており、横断的課題となることから、重点的方向として、選択と集中の対象としていないものであります。
A.総合計画は従来の総合計画と異なり目標中心型であることから、計画の進行管理も従来の進行管理とは手法を変えるべきであり、また、市民参加をどのように保障していくのかも課題と考えますが、どのように行っていくおつもりですか。どういう組織をいつ頃までに設置し、どのように運営していくおつもりですか。
■答弁
総合計画の進行管理についてでありますが、第6次総合計画においては、計画期間の10年間を3期にわけ、実施計画を集計を行ってきたところであります。
しかしながら、今日、人口の減少、地域社会のあり方などが大きく変化する中、第7次総合計画では、「何を行ったか」ではなく、「どのようなまち」にするか、10年のまちづくりの目標を具体化させる、目標中心型の計画としたところであります。
この計画に基づく進行管理については、推進計画で設定する評価指標を用いながら、施策や事業の評価を行い、その評価を次の施策や事業の再構築にいかす、新しい仕組みづくりを進める考えであります。
また、市民参加と協働の推進など、市民と行政が適切に役割分担をしながら、まちづくりを進めていくことが必要であるため、総合開発計画審議会や提言をいただいた市民まちづくり計画検討会議に参加された方々の関わりも考慮しながら、市民参加による評価機関の設置を予定し、6月から論議が開始できるよう作業を進めたいと考えております。
|